夏の敷き布団が暑くてなかなか寝付けない。
冷感敷きパッドを使っているけど、最初だけ冷たくてすぐにぬるくなるから、あまり意味がないように感じる。
夏になると慢性的な寝不足になるから、どうにかしたい…
このようなお悩みをお持ちの方に、夏の寝苦しい夜でも暑い敷き布団から解放される方法をお話します。
夏の敷き布団が暑く感じるのには「原因」があり、正しい対処をすることで寝苦しい夏でも快適に眠れるようになります。
夏の厚さが眠りを妨げるワケ
眠気は体温が下がることで訪れます。そのため敷き布団が暑いままだと、なかなか体温が下がらず眠くなりません。
特に夏は夜になっても気温が下がりにくいため、睡眠を妨げる要因になります。
また人間は汗をかくことによって体温を下げようとしますが、夏は湿度が高いため、うまく体温調整ができません。
つまり、人間が眠りにつくためには
- 快適な気温
- 快適な湿度
の両方が必要ということになります。
反対にこの2つが上手にコントロールされないと、夏の暑さで睡眠不足ということにもなりかねません。
睡眠不足が続くと「睡眠負債」を抱えることにもなり、仕事や勉強にも支障が出てしまいます。
睡眠負債とは?
「睡眠負債」とは、睡眠不足が借金(=負債)のように積み重なった状態のことを指します。
平成29年の厚生労働省の調査によると、20歳以上の実に4割もの人が「平均睡眠時間は6時間未満」と答えており、慢性的な寝不足状態であることがわかっています。
睡眠負債を抱えたままだと、死亡リスクが上昇するというデータもあり、健康上の問題だけでなく、仕事でうっかりミスが多くなるなど「集中力欠如」の症状も出るため、改善が必要とされています。
夏の敷き布団が暑いと感じる原因
夏の敷き布団がなぜ暑く感じるのかというと、床面と敷き布団が密接しているために、熱や湿気の逃げ場がないためです。
人は寝ている時にコップ一杯分(約200cc)の汗をかくと言われています。
それらの多くが敷き布団に吸収されるのですが、吸湿性の悪い敷き布団だと湿気がこもり蒸れてしまいます。
「冷感パッドを使用しているのに暑く感じる」という場合、吸湿性の悪い素材のものを使っている場合がほとんどです。
敷き布団の熱・湿気を逃がす工夫が大切!
夏の敷き布団が暑いときの対策として、次の2つのポイントをおさえる必要があります。
- 床面と敷き布団の間に「すき間」を作り風通しを良くする
- 敷き布団の湿気を吸湿(放出)する
床面と敷き布団の間にすき間を作ることで熱を放出しやすくします。
また、敷き布団に吸湿性のある素材を使用することで、湿気を吸い取り(または放出し)ます。
そのために必要なアイテムを、ここからご紹介していきます。
夏の敷き布団が涼しくなるおすすめのアイテム
すのこベッドを使用する
まずは敷き布団と床面の間にすき間を作るためのアイテムです。
おすすめは「すのこベッド」です。
すのことは、押し入れなどでカビ対策用として使われる、木材を等間隔に組み合わせて作ったものです。それを「ベッド」として売り出したところ、瞬く間に大ヒット商品となりました。
すのこベッドといっても一般的なベッドの形のものもあれば、敷き布団の下に敷く「布団用」があります。
夏は敷き布団の下に「すのこベッド」を敷くことで、床面と敷き布団に5センチほどの隙間を作ってくれるので風通しが良くなり、敷き布団の湿気や熱を放出してくれます。
木と木の間にも隙間があるのでお布団が蒸れることがなく、お布団の「カビ対策」としても役立ちます。
すのこベッドの素材
すのこベッドの素材には、主に「桐」「ヒノキ」「杉」「パイン」があり、それぞれに軽さや耐湿性・価格などが異なります。
特に「桐製」は軽く扱いやすいため、折り畳み式のすのこベッドによく使われる素材です。
すのこベッドのデメリット
すのこベッドは夏の暑い日には活躍してくれますが、「冬は寒い」「寝心地が固い」というデメリットがあります。
吸湿性の高い冷感敷きパッドを使う
夏の暑さ対策に、触ると冷たく感じる「冷感敷きパッド」を使用しているという方も多いでしょう。
しかし、先述したように吸湿性の悪い冷感敷きパッドだと、時間の経過とともに蒸れて暑くなってしまいます。「ジェルタイプ」は特に吸湿性が悪いため、避けた方が無難です。最初は冷たいのですが、徐々にジェルに体温が移り温かくなってしまいます。
冷感敷きパッドはあくまで「接触冷感」にすぎず、時間が経つとぬるくなってしまいます。
ですので、夏の敷き布団の暑さ対策には、冷感敷きパッドは吸湿性の高いものを選ぶのが鉄則です。
そこでおすすめなのが「除湿冷感敷きパッド」です。
敷きパッドの内部に湿気を吸い取ってくれる「シリカゲル」が内蔵されているため、夏の暑い日に体から出た汗を効率的に吸い取ってくれます。